日々の色々-from 2004-

2004年からはてなダイアリーでブログを書いてきました。2018年11月はてなブログに引越し。タイトルも変えました。尚、行政書士は2020年3月末にやめています。

事実婚と法律婚、そして離婚

私は別姓結婚(事実婚)歴15年です。そう申しますと
「別姓結婚ってどうやるのですか?」とか
「最近は、別姓結婚もできるからいいですよね。」
などと言われて苦笑することになります。(でも15年前は「事実婚?何それ?」とか、非難の嵐とか、という状態でしたから、随分変わったものです。)

別姓結婚法案は野田聖子さんも自民党の中では頑張っていましたが、まったく日の目を見ておりません。まあ私は別に法律には期待していませんが。(多分中途半端な法律になるでしょうから。)

現在の別姓結婚をしているカップルは法律的には内縁関係と言われるものです。「内縁関係」という文字を見て、暗い関係を連想しては駄目ですよ。

内縁関係は法律的には、ただ「婚姻届」を出していないだけの夫婦です。夫婦とは何かというのも難しい話ですが、私的には人生を共に歩む相手として自他共にも認める間柄だと思っていますし、だからただの同棲は、夫婦ではないわけです。

そういう法律上の結婚歴もそして勿論離婚歴も無い私が皆様の離婚のサポートをさせてもらって思うことは、「離婚って大変。」ということです。婚姻届も紙切れ一枚ですし、離婚届も紙切れ一枚なのですが、離婚は双方納得しなければ、当然その一枚が出せずにいつまでも離婚に至れないのです。

内縁関係なら、一方的に解消すれば勿論慰謝料を請求されたりしますが、取りあえずすぐに自由の身になることはできます。ところが、離婚はそうはいきません。自分はもうこの人とは人生を共にしたくない、と思っても相手がNOなら、最終的には裁判までしなければならないし、裁判でも認められないかもしれないのです。

自分の人生、自分で決められないというのはあまりに辛いことだと思います。幾ら身勝手と言われても、もう一旦嫌になった人とは一緒にいられないのが人間なのではないでしょうか。お金の問題、子どもの問題などあることは十分わかっていますが、それはそれ、離婚は離婚だと思います。

別居して5年経てば、離婚を認めようという法案が一応あるのですが、いつ可決されるかもわかりませんし、本当は5年でも長いと思います。(国によっては1年で認めるところもあり)

婚姻届を出す時は、離婚のことなど考えてはいないでしょうけど、法律婚の束縛は本当に大きいものです。私としてはそんな婚姻届にこだわって結婚しなくても良いのでは、と思うのですが。

勿論、私は離婚の困難さを考えて事実婚を選んだわけではない(理由を書くと長いので、またいつか)ですけど、法律婚の不自由さを日々感じているのでちょっと書いてみました。

事実婚はいいですよ、本当に。(しかし夫婦間の相続権は無いですから、遺言を書いて、ようやく贈与ということになってしまいますけど。その法律は改正してもらいたいものです。)