日々の色々-from 2004-

2004年に行政書士事務所を開業し、はてなダイアリーでブログを書いてきました。2018年11月はてなブログに引越し。タイトルも変えました。日本語教師もやっています。

『傲慢と善良』と結婚と

 物が増えるのが嫌いなので、ハードカバーの本は買わないようにしているのですが、酒を飲んだ後に本屋に行くと、大体において気が緩んでいるので買ってしまいがちです。

 

この辻村深月さんの『傲慢と善良』も、普段なら買わないと思うのですけど、一緒に居た夫が「サイン本だよ」と言うので、ちょっと見てしまい、「恋愛ミステリ」という帯に負け(恋愛小説は大好きなんで)て勢いで買ってしまいました。

 

辻村さんの本は多分3・4冊目かと思います。そのどれもが母と娘の関係が重要なテーマでした。今回もそれが底流にありつつ、婚活・そして地方都市での暮らしというものを深く書いています。今まで読んだ本と構成的には似ているところがありますが、一気に読みたくなるそんな本でした。

 

私自身も地方都市出身であり、18歳で離れたとはいえ、今でも地方で暮らすことの息苦しさというのは体感的によくわかります。(今でも帰省すると、どこに行っても誰かと会うのではないかと身構えていますし)

 

今の婚活は体験はしていませんけど、お客さんから聞く話とも相通じるところが多々ありました。婚活で「ピンとくる人」を探すことについて、なるほどなと思わされる記述があるので、婚活で悩んでいる人にもお勧めです。

 

そして、この小説は多分、映画に向いていると思います。

傲慢と善良

傲慢と善良

 

 

ここからは少〜しネタバレが入るので、読んでいない人は読まないでください。

 

主人公は一組のカップルです。

 

結婚はよく「釣り合いの取れた人」が良いとされていますが、釣り合いって何でしょうね。私は単純に話をして楽しい人だと思っています。楽しくなくても本能的に惹かれるというのはよくありますが、それだけで長い結婚生活を乗り切るのは大変です。

 

話をして楽しいというのは性格的なことや、好み・趣味の一致などもありますけれど、知的レベルが合うことも大事だと思います。知的に刺激を受けると話ははずみます。知的レベルに差があると、「こんなことも知らないのか」と思ったり、「何、一人で難しい話をしている?」ということになって、話が面白くなくなるのです。

 

異論はあると思いますけれど、「かわいい」とか「かっこいい」で結婚すれば、遠くない将来に賞味期限が来るし、スペック(条件)だけで選ぶとその時は自己満足するでしょうけど、いつまでも満足していられるかは疑問です。特にハイスペックの相手を自分の親に自慢したい(見返したい)と思っていると、何のための結婚かということになります(作中にもそういうシーンがありました)。

 

あと、前からよく相談でも聞かされますけど、知的レベル(学歴)に差があると、子どもの成績が良くない時に、低い方のせいにされてしまい辛い思いをするというのもあります。

 

だから、この小説の結末は私としてはどうかなーとは思っています。でも、婚活は長引けば長引くほど決められるなくなるのは確かです。話をして楽しい人に出会ったら、取り敢えず一度手を打っても良いのではないでしょうか。

 

でももう一つ、作中にもありましたけど、「キスがしたい」相手かどうかも重要かと。キスがしたくもない相手とそれ以上の関係になるのは中々辛いものがあると思いますので。

 

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