行政書士になってからの日々の色々

2004年に東京都小金井市に行政書士事務所を開業し、はてなダイアリーで「女性行政書士でもある武石文子の日々雑感」を書いてきました。2018年11月はてなブログに引越ししてタイトルを変えました。事実婚・離婚・不倫・遺言・相続が得意分野です。日本語教師もやっています。

「ちゃんと結婚」の呪縛

うちの双子の息子達も来月には26歳。ようやく二人共社会人になり、次は結婚を考えてほしいところですが、彼女のかの字もありません。

 

先日、その息子の中高時代のママ友達とランチをしました。高校時代から続くカップルもおり、そろそろ結婚かという話に。中には既に同居をしているカップルもあります。

 

しかし親としては「何でちゃんと結婚しないのだろう」とヤキモキしているようです。「ちゃんと結婚」というと、何を連想しますか?婚姻の届け出?結婚式?披露宴?

 

ママ友の考えは婚姻の届け出のようです。

 

さて、私は一度も婚姻の届け出をしたことがなく、事実婚で28年目です。ちゃんと結婚していない?(苦笑)

 

先日、私より前から事実婚をしている方にお会いしました。その方は「結婚しているか」という質問に対しては「していません。事実婚です」と答えるそうです。

 

私はと言えば「結婚しています」と答えます。届け出はしていないけど、結婚はしています。私と夫は同居人ではなく夫婦です。結婚は形式ではありません。例えば、偽装結婚というのは届け出はしてあっても実体の無い夫婦のことを言います。婚姻の届け出が正しい婚姻の形というわけではないのです。

 

また話変わって、先週、某テレビ局の新人研修で、ディレクターコースの女性が事実婚について取材をさせてほしいということで、事務所に来られました。研修なので、番組にもならないし、こちらは完全にボランティアです。

 

その女性(息子と同い年^^;)は、「どうして事実婚なんかをする人がいるのだろう」というのが取材の動機でした。「法律婚の縛りが無かったら不安」という考えなのですね。大方の人はこういう考えの下で届け出をするのだろうなぁと私は思います。

 

確かに法律婚をすれば、二人が合意しないと離婚は簡単にはできません。でも、法律婚がそんなに安心できるものでしょうか?3組に1組が離婚しているということは、法律婚をしてもだめになるカップルがそれだけいるということです。一体、法律婚に何を期待しているのでしょうね。

 

私が披露宴に出た知人でも、一ヶ月ちょっとで離婚したカップルがいました。「ちゃんと結婚」しただけ無駄でしたね。

 

法律婚をしたって、不倫する時はしますし、事実婚だって何の問題もなく家族をやっていけます。法律婚に箍(たが)を期待しているような結婚は、結婚の本来の意義を見失っているとしか思えません。

 

更に話が変わって、今週「ビリーブ 未来への大逆転」という映画を観ました。アメリカの最高裁の裁判官を務めるルース・ギンズバーグという女性の話なんですけど、本筋は置いておいて(アメリカのかつての男女差別がテーマのとっても良い映画なので、見てほしいです)、その中のトピックとして「スウェーデン(フランス?ちょっと忘れてしまいました)では、結婚する人がいなくなった。結婚した方が納税額で損をするから」という件がありました。

 

課税を世帯単位にしている制度では、結婚した方が納税額が増えることが多く、法律婚をしない人が増えたという話で、70年代頃の話だったかと思います。あーそれでスウェーデンだかフランスだかでは、事実婚の人が増えたのか!と。

 

つまり、その国の人達は法律上の夫婦であることより、お金の方が大事だったようです。日本では法律婚の方が租税制度ではお得なので、その点では法律婚を選ぶというのは正しい選択です。でも、日本だって法律婚の方が金銭面で損だったら法律婚をする人は減るでしょうね。だからつまり今の日本の法律婚というのは、お金のための届け出に過ぎないとも言えます。

 

だから私が望むのは、フランスのパックス(民事連帯契約)のような制度。法律婚をしていなくても、制度的な不利益を被らない制度の創設です。でも、伝統的でもない「今の家族制度」にこだわる今の政権が続く限り、叶いそうにもないですけどね。私が生きている内にできたら日本を見直しますよ!

 

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