事実婚は増えているのか
事実婚の取材を受けると、必ずと言っていいほど「事実婚は増えていますか?」と聞かれます。
でも、答えはいつも「わかりません」です。
何しろ、事実婚の統計は無いのです。例えば国勢調査は自己申告ですから、「世帯主との続柄」について、それぞれ「世帯主」と「世帯主の配偶者」という記入があれば、 法律上の届出の有無にかかわらず、夫婦であるとみなして集計されます。それなら法律婚の統計はあるのだから、その差から出せばよいと思われるかもしれませんが、別居している夫婦だとその統計からはずれてしまうので、結局正確なところはわからない、となります。
先月出演したフジテレビの「バイキング」では、苦肉の策として「非嫡出子の出生数の推移」のグラフを出して「事実婚は増えている」と言い切っていましたが、これも全くそれはないでしょうという話です(因みに私はこの件については助言していません)。
非嫡出子は、法律婚をしていない男女間に生まれた子どものことですが、これには事実婚をしていないシングルマザーも含まれますし、更に子供のいない事実婚夫婦の数は含まれません。だから全く事実婚の統計とは関係ないものなのです。
事実婚というのは決して目新しいものではなく、昔から内縁関係ということで一定数いました。特に高齢者同士だと子どもに反対されてとか、今更法律婚をしなくてもということで少なくなかったはずです。
今は、理由が多様になったというのが大きな違いでしょう。
まあ、日本も事実婚でも不利にならないように法律を整えれば増えると思います。
だって、何の為に結婚を国に届ける必要があるのか、考えてみたことがありますか?必要なことですかね?(^^♪
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