日々の色々-from 2004-

2004年からはてなダイアリーでブログを書いてきました。2018年11月はてなブログに引越し。タイトルも変えました。尚、行政書士は2020年3月末にやめています。

夫婦別産制?

夫婦別産制というのは、特別に契約が無ければ、結婚前から夫婦の一方が持っていた財産や、結婚後でも自分の名前で得た財産は、その人の財産であるというもので、民法で定められています。(ただし、現在の基本的な考え方は結婚後に夫婦で形成した財産は共有です)これは、元々は妻が実家から持ってきた財産を夫に取られないようにするためにできた制度です。

共稼ぎの家では、夫婦双方の稼ぎを共有する意識無く、別産制の方式を取る方が多く見受けられるように思います。つまり、自分の稼ぎは自分のもの。夫婦生活に必要な経費は、二人とも定額を出して賄う。もしくは、片方が家賃や光熱費で片方が食費など生活費とか。そして、残りは自分で好きに使うというわけです。いいやり方だと思いますか?毎月こづかい制の人はいいなーと思うかもしれませんね。

でも、私はあんまり良くないように思っています。それぞれ経済的に独立している、という点ではいいことではあります。それじゃ、こういう夫婦の片方が失業したらどうなるのでしょうね。失業して、必要経費が払えないとなると、相方は「何で私がこの人の分も払わなければならないの!」という考え方になってしまうでしょうし、失業した方も肩身が狭いでしょう。失業までしなくても、二人の収入に大きな差がある場合もあるでしょう。収入が少ない方は肩身が狭いとか、自由になるお金がわずかって変じゃないですか。

夫婦には相互扶助義務というのもあります。夫婦助け合って当然なのですけど、こういうやり方だと相互扶助という感覚が薄れるように思います。そのせいか、離婚になる夫婦にこのやり方を取っている人たちが結構多いのですよ。そして、そういう夫婦に限って互いの収入も貯蓄の状況も知らないのです。夫婦として、あまりにドライな関係なのが離婚の原因なのではないでしょうか。経済的にも一体になった方が、夫婦の一体感は高まると私は思いますけど。

それに自由になるお金も多いので、浮気も多いです。それからこういう方法は、お金が貯まりにくいですよね、多分。