日々の色々-from 2004-

2004年からはてなダイアリーでブログを書いてきました。2018年11月はてなブログに引越し。タイトルも変えました。尚、行政書士は2020年3月末にやめています。

収入の無い専業主婦という職業


1月4日の朝日新聞の記事「(家族って:3)専業主婦の私、輝けるのに 夫や息子の幸せ、支える誇り」を読んで以来、ずっと気になっています。それは専業主婦の地位。

この記事に出てくる43歳の斉藤さんは、全力で主婦業をしていらっしゃいます。毎朝、お弁当作りから始まり、洗濯機は3回回し、3LDKは毎日掃除をする。おやつは手作り。夜寝る頃にはクタクタ。

毎日、ほぼ同じ流れを繰り返す。昨年のクリスマスイブ。子どもたちと作ったピザやケーキで食卓を囲むと、夫が「幸せだな」とつぶやいた。「みんなの幸せを支えているのは私」。誇らしかった。


完璧な専業主婦です。


主婦業を評価してくれるのは家族しかいないのですが、普通は家事・育児は当たり前のことと思われ、評価してもらえない辛さがあります。この斉藤さんは夫に「幸せだな」と言われ、それが評価になっている。


専業主婦は、嫌な言い方をすると夫に雇われ、家事・育児をしているとも言えます。だから夫がご主人様。お金を稼ぐ人が強く時に「誰が稼いでいると思っているんだ」などと暴言を吐かれる(もちろんこんなことを言う夫は最低です)。夫が浮気をしていても、お金のために我慢して離婚もできない、というのはよくあるパターンです。お金を稼いでいない故にどうしても立場は弱い。


何にも収入がないのに離婚したいと仰る方が時々いますが、現実的にそれは難しいです。どうやって暮らすのか。まず収入を得られるようにして、離婚はそれからでしょう。


幸せな専業主婦になりえるのは、斉藤さんのように夫が妻の上に君臨せず、妻の家事・育児をありがたいと思ってくれている場合でしょう。そういう夫であれば、専業主婦でも安泰で幸せに生きていける確率が上がります。


専業主婦になりたい、或いは扶養内で働こうぐらいに考えている女性は、夫を選ぶ時にそういうところを見ることが大切ではないでしょうか。でも、大丈夫だと思って選んだ夫がそうでないことは、これもよくあることです。


収入を得ずに生きるというのは、かなり大きな賭けです。賭けに勝つには、よく働き家族思いの良い夫をつかまえることが必須条件で、全てがそこにかかっていると言えます。


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