許す？それとも離婚？

夫や妻に不倫をされた時、「一緒にいる価値が無い」と思ってすぐに離婚をする方もいますが、多くの方は、許して夫婦関係を再構築するべきか、それとも許せないけど離婚はどうしようなどと悩むものではないでしょうか。この点について、どう考えるべきかを幾つか書いてみたいと思います。尚、不倫を繰り返したり、同時に複数の相手がいるような人は不倫をやめる気が無い人なので、その点はあきらめる必要があります。また、その場合、特に男性ですと他にも子どもができてしまう可能性も高いので気を付けなければなりません。

そしてまた、不倫をした本人が不倫を悪いと思っていない場合は、結婚に向いていない人なので、そういう人なのだということで諦めるか、さもなくば今は離婚しなくても将来的には離婚をするつもりで準備をした方が良いとは思います。大事なことはその人との老後を想像できるかどうかです。

○「けがらわしい」「もう触れたくない」と思ってしまう場合

生理的な拒絶反応がある人は、難しいですね。このままセックスレスで良いならいいですけど、若い場合はそうもいかないですし、二度と触れたくないと思うのでしたら、離婚した方が良いかもしれません。

○子どもがいない若い夫婦の場合

今後も子どもを持つつもりがないのか、それともあるのかによっても違うと思います。子どもを持つつもりならば、子どもがいない今が本当にこの結婚を続けるべきなのかを考えるチャンスです。再度不倫しそうな場合は子どものいない今が離婚時ですから。一方、子どもを持つつもりがない場合は、子どもがいないことが相手にとって不満の種になっていないかを確認した方が良いです。子どもを持たないことが不倫の理由になっていることもあります。

○子どもがいて、自分に安定した収入が無い場合

この場合、不倫をした配偶者は大事な稼ぎ手です。単純にお金を運んできてくれる人、と割り切れるならこのまま結婚生活を続けた方がお得です。ただ、どうしても一緒にいるのが嫌だというなら、取りあえず別居するのも一つの方法。その場合、生活費（婚姻費用）の取り決めをして不倫の事実も記載した公正証書にすることが大事です。不払いの場合は差し押さえができますので。

別居によって、本当に必要な人かどうかもわかりますので、取りあえずうまくいっていない夫婦は別居を試してみることをお勧めします。

○子どもがいて、離婚しても経済的には問題ない場合

離婚しない方が子どもにとって良いと思えて、一緒にいることが辛くないなら慌てて別れることもないでしょう。許せないなら子どもが自立する頃を目途に離婚をする、と決めておいても良いと思います。また、離婚届を出して子どものために同居をする人もいます。それも一つの方法ではあります。

結局、不倫をした配偶者とすぐに別れたいと思うのは、不倫以外にも別な不満が何かあるからなのだと思います。夫婦の間に多少なりとも愛があるとか、金づるである場合に悩むわけです。悩んだら、「何が自分にとって幸せか」で判断してください。金銭的に苦しくても、今の苦しみよりは良いと思えるなら離婚した方が良いでしょうし、相手の反省を受け入れられるならこのまま継続すれば良いと思います。

考えがまとまらない場合は、是非ご相談ください。話すことで考えがまとまることは確かにありますので。

TEL.042-384-1836(１０時〜２１時）武石文子総合事務所

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