日々の色々-from 2004-

2004年からはてなダイアリーでブログを書いてきました。2018年11月はてなブログに引越し。タイトルも変えました。尚、行政書士は2020年3月末にやめています。

郵便認証司

郵政民営化に伴い公務員から会社員になった郵便局員が、内容証明郵便と特別送達の認証ができるように新たに設けられた国家資格が、郵便認証司です。この資格を取るために試験があるわけではなく、推薦によって総務大臣が任命するだけです。

さて、このようなシステム変更によって事務処理上にも変更がなされたのですが、徹底されずに、本来押されるべきだった郵便認証司の判子が押されていない事実が10月の下旬に発覚しました。その数3万7千件とのこと。そのニュースをなぜか私は見逃していて、昨日その事実を初めて知りました。

それは、

地元の郵便局から電話がかかってきたから。「お詫びに伺いたいのですが・・・。」という電話でして。「何のお詫びですか?」「内容証明郵便についてで、詳しくは伺いましてから。」「えっ。」およそ内容証明郵便でお詫びされるようなことが起きたらすごく困るので、ちょっとドキドキ。

というわけで「部長」と「課長」という肩書きの人がやってきました。
このミスによって内容証明郵便が無効になるかどうかは司法の判断になるので、何とも言えないとのこと。つまり、日付けが重要な内容証明郵便の場合は、もしかすると有効か無効かが争われる可能性もあるわけです。私が出した内容証明郵便は日付けが重要なわけではないので、確実な有効化のためには再差出してくださいとのことでした。

その郵便料金は負担してくれるとのことなので、「じゃあ、再差出する時はどうすれば良いのですか?窓口でそう言えば良いのですか?」と聞いたところ、「いえ、そうではなく郵便料金分の切手をこちらにお持ちしますので。」と言うので、だから再差出の場合はどうすれば良いのかと聞いているのに、答えが頓珍漢。「そちらにお電話するということですか?」「そうです。」とのこと。最初からそう説明してほしいものです。

しかし電話して切手持ってきてもらうなんて、何て非効率的なのでしょう。全く。

最初に「お忙しい中すみません。」と言っていたくせにすぐに帰るふうではなく、謝罪先リストのようなものをぱらぱらとめくり、「大変なのですよ、全部回るの。」などと言い出す。そんなの当たり前でしょう、自分のところのミスなのに。更に「民営化して、印紙税がかかるようになったり、振替の手数料が高くなったり、民営化はいいことじゃないと思います。」などと話すのである。

明らかに会社員になりきれていませんね。お客に会社の愚痴や欠点を話すなんて。まだまだ公務員体質から抜け出すには時間がかかるでしょう。国鉄が民営化した時もそうでしたから。