みんな言い分がある

私は不倫をしている、していた当事者、不倫をされてしまった配偶者、離婚をしたい人、離婚をしたくない人、子どもに離婚をしてほしくない親、そのいずれの立場の人の相談も受けています。どの立場の人もそのことに対する言い分があり、理由があります。その人の言い分だけを聞けば、さもありなんと思うのが常です（時々、それはないでしょう、と思うときもありますが）。

そして、みんなその言い分を相手に伝えたいと思っています。時々その両当事者が話し合う場にいる時もあります。大概その話は全くかみ合わないまま、もしくはどちらかが黙ってしまって終わります。みんな自分の言い分を理解してもらいたいだけなので、相手の言い分を理解しようという気持ちは殆ど無いのです。だって、そうでしょう？自分の考えや行動には理由があるのですから。自分の言い分をわかってほしい、わからせたい、ただそれだけなのです。

本当に、立場違えば、思うことは違います。どうしてもわかりあえない時があるということを、理解しておいた方が良いです。

でも、数ある理由の中で一つだけ絶対にそれは違うな、と思うものがあります。それは、不倫をした人が
「あなたが、こうこうこうだから」と不倫の理由をさも配偶者のせいであるかのように言う時です。

それは理由にならないでしょ？まるでただ自分を守りたい、子どもの言い訳みたいです。子どもの言い訳よりずるいかもしれません。だから不倫をしたってＯＫなんだっていうことに、なるわけがないです。だって、順番が違いますから。