慰謝料を請求する？しない？

夫や妻の不倫がわかって、その相手に慰謝料を請求しようかどうか悩まれる方も多いと思います。

まず、現時点では不倫が事実なら慰謝料を請求することはできますし、相手には支払い義務が生じます。証拠が無くても請求自体はできます。ただ、証拠が無いと裁判では勝てません。

不倫で、精神的損害を受けたことに対して慰謝料を請求するわけですけど、請求＝必ずお金が取れる、という保障があるわけではありません。

慰謝料を請求したい人の理由は色々あります。自分が傷ついた、調査にお金を使った、許せない、自分たちの夫婦関係が壊れて憎い、反省してもらいたいetc.

一方で、慰謝料請求を望まない人もいます。悪いのは自分の夫や妻、そんなお金は欲しくない、別れてくれさえすればそれ以上は望まないetc.

不倫の状況別に考えてみますと、
１．不倫が続行中で、本人達はばれたことがわかっていない。
２．不倫が続行中で、ばれたのに二人ともやめようとしない。
３．不倫がばれて、夫や妻は不倫をやめようとしているが、相手が別れたがらない。
４．不倫がばれて、相手は別れたがっているが、夫や妻が別れたがらない。
５．不倫はわかっていたが、別れたのでそのままにしてある。
６．過去に不倫をしていたことが、最近わかった。

の６パターンがあるかと思います。
続行中に含まれますが、一度ばれて別れたはずだったのに復活していたとか、密かに続いてたというのもあります。

本来の慰謝料請求の趣旨とは違いますけど、慰謝料請求は１−３番の不倫をやめさせたいという時には有効に働くことが多いです。ただ、３番の場合は夫や妻の主張を鵜呑みにしていると、実は違う事実があったり、相手が心の病を患っていることもあるので、注意が必要です。

４番の場合は、時に有効に働く場合と、夫や妻の恨みを買う場合があります。
５−６番は、請求するかしないかはご自身の気持ち次第です。

そして慰謝料請求で不倫も終わり、夫婦仲が戻る場合もありますけど、慰謝料請求によって、夫婦関係が悪化し離婚になることもあります。慰謝料を相手に請求したことにより、自分の夫や妻が意外な態度に出て、「こんな人だったのか」と驚く事態になることもあるのです。

思っていた通りに事が進むかどうかは、やってみないとわからないのもまた事実です。慰謝料請求をしなくても解決することももちろんありますので、慰謝料にこだわらないのであれば、請求は最後の切り札にしておくというのも一つの方法です。

請求するのか、しないのかはなかなか難しい問題ですので、調査会社のカウンセラーと称する人などのアドバイスを鵜呑みにしない方が良いとは思います。

不倫や慰謝料のことでお悩みの場合は、是非ご相談ください。

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