私立探偵
それこそ20年ぶりぐらいで、翻訳物のミステリーを読み始めてみたのですけど、翻訳物って読みにくいですね。あれはもう少しまともな日本語にならないものなのでしょうか。
それでこのミステリーは私立探偵物なのですけど、よく考えると「私立探偵」って日本の探偵には使わない言葉ですね。わざわざ私立とつけるということは、英語ではそれに対する「公」の探偵があるということなのか、それが警察を意味するのかよくわかりませんが。
そしてこのアメリカの小説ではその私立探偵は「夫の浮気の現場写真を撮ってほしい。離婚裁判に使うために」という依頼を受けます。日本と同じですね、こういうことは。そしてこの探偵は一人で尾行を始めます。話の中には更に別の探偵が二人登場しますが、この二人も一人で尾行をしています。今でも彼の国ではそうなのでしょうか。日本の探偵に尾行を頼むとまず一人で尾行することはありません。一人で尾行していたら、トイレにも行けませんし。
さてさて、日本には数多くの探偵事務所があります。これがどこに頼めばよいのか非常に難しい。まず、一箇所だけ行って決めることはあまりお勧めはしません。何しろ探偵の料金は高いですし。まず見積もりを出してもらってください。そして、どういう人員体制でやるのかも確認すると良いです。基本的に探偵の料金は人数と時間で決まります。で、それが3回尾行分で××万円と大雑把なところから、一時間当たり幾らでという細かいところまであります。
また、大手と言われるチェーンのところから個人事務所のところまでこれも様々です。どちらが良いとは一概に言えません。チェーンとは言ってもフランチャイズのところが多いですから、結局力量はそれぞれ違いますし、チェーンのところは料金が割と高目でどこでも同じということになっていますが、実は交渉次第では値引きもあるのです。どこも仕事がほしいですからね。
それから、一度調査をして浮気の証拠を得られても、「もう一度やった方が良い」などと勧めてくることが往々にしてありますが、それはその証拠で今後どうしたいのかにもよります。慌てて勧めに乗る必要はありません。
まあしかし、探偵事務所の見極めはなかなか難しいとは思います。高ければ安心というわけでは決してないですから。