夫婦でやり直すために

夫（妻）が不倫をして、夫婦がやり直せるのはどういう場合かを考える前に、やり直しにくいのはどういう場合かを書きますと、

１．子供がいない夫婦。
２．子供が大人になってしまった夫婦。

やはり子は鎹（かすがい）になることは確かで、子供を育てあげなければ、とか子供と一緒にいたい、というのは思いとどませられる重要な要因です。これが無いと、夫婦二人だけの関係が問題ですから、かなり難しいです。

３．元々不仲な夫婦。

これは、もう不倫が決定打になりますよね。惰性で続けた夫婦関係の終焉になってしまうと思います。

４．不倫相手が独身かつ一人住まいで、夫（妻）と結婚したいと思っている。

不倫相手に結婚願望があり、すぐにでも一緒に住める状況というのは相手の引きも強いですから、家に帰る動機が薄くなりがちです。

それでも、絶対にやり直したいと思うのでしたら、とにかくまず諦めない姿勢が一番に大事です。皆さん、最初は諦めないと仰るのですが、なかなか思う通りに事が進まないと、早々にめげてきちゃうのです。勿論、やり直せないこともあるのは確かですが、粘りが肝要なのです。

今までも、３年間不倫相手と住んでいて戻ってきた人もいますし、不倫相手が出産して認知してから、戻ってきた人もいます。早々と諦めないことです。

また、例えば不倫相手に慰謝料請求をするなどして、不倫相手が身を引き、恋半ばに終わった場合は、仮に不倫自体は終わったとしても、自分のやったことは棚に上げて、引き裂かれたことに対する不満から、不倫をした本人はやり直す気が無いことも、ままあります。

それでも戻ってきたのなら諦めないことです。そしてもう過去は責めない。いつまでも責められたら、自分が悪いとはわかっていても反発したくなりますし。とにかく長期戦を覚悟でいくしかありません。

ただ、もし、「証拠は処分してくれ」と言われてもそれには応じないで下さい。まだ、先のことはわからないですから。自分を守るためには証拠が必要になることもありますので。

更に、夫（妻）が「もうしない」と言うのでしたら、夫婦で決めた約束についての合意書などを作ることをお勧めします。