日々の色々-from 2004-

2004年からはてなダイアリーでブログを書いてきました。2018年11月はてなブログに引越し。タイトルも変えました。尚、行政書士は2020年3月末にやめています。

面接交渉(面会交流)

お子さんがいる離婚の場合、養育費の取り決めも大事ですけど、養育しない方の親とお子さんの面会についての取り決めも大事なことです。
お子さんを引き取るのは8割方、母親だそうですので、大概父と子の面会をどうするかを離婚協議書(公正証書)に載せることになります。

離婚の中には、妊娠中の離婚や、まだ乳児の状態で残念ながら離婚になることももちろんあります。そういう場合、父と子の関係は薄いため、母親もどうせ子どもは父親の顔もわからないし、こんな父親には会わせたくないというのがあり、また、父親も特に子どもに愛着を持たないことが多いため、「面接交渉は、しない」という合意がなされ、そのように記載してほしいという依頼がしばしばなされます。


しかし、そこには大事な視点が抜け落ちています。確かに子どもは今は胎児や訳のわからない乳児ですけど、この子たちも瞬く間に意思を持つ人に成長するということです。そうなれば、子ども自身が親に会ってみたいというのが自然な感情でしょう。

なので、そういう場合、私は「当面の間面接交渉はしない。」もしくは、「子ども自身が会いたくなったら、面接交渉を行う。」という内容を提案しています。


面接交渉は、養育しない親が子に会う権利と考えることが多いようですが、それは大人の都合です。本当は子どもが親に会う権利であり、親が子どもに会うことは義務でもあるのです。

どんな駄目夫、駄目妻でも親子の縁をできれば切らないでほしいものです。
そしてまた、親は、育てていなくても親である自覚をもち続けてほしいと思っています。