日々の色々-from 2004-

2004年からはてなダイアリーでブログを書いてきました。2018年11月はてなブログに引越し。タイトルも変えました。尚、行政書士は2020年3月末にやめています。

家庭内別居状態

家庭内別居状態というのは、いつから言われるようになったのでしょうか。略して家庭内別居などと言われているようですが、状態が付くのと付かないのでは日本語の意味は随分違います。家庭内で別居しているような夫婦、ということのはずだと思いますので。

この家庭内別居状態について考えてみると、3種類のタイプが思い浮かびました。

1.夫婦の生活パターンが全く違う。

 仕事の時間帯が違うとか仕事で家を空けることが多いとか、なかなか二人が一緒にいる時間が取れない場合。決して仲が悪くなくても、一緒に暮らしている実感が乏しいと、「私たち何のために結婚したのかしら?」というところから、離婚に傾く。芸能人なんかもこういうのが多いのかもしれませんね。

2.冷え切っているが、離婚できない夫婦。

 夫の定年後に顕著?一緒にいるのは苦痛だが、住む所や経済的なことなどを考えると離婚は絶対にできないと思っている。よって、なるべく顔を会わせないように食事も別、一階と二階に別れて暮らす、というようにしている。既に家庭が壊れているので、家庭内別居状態というより、同居破綻夫婦とか、ルームシェア破綻夫婦というところでしょうか。

3.一見、普通の夫婦

 対世間、対子どもには普通の夫婦のように見せているが、その実二人の心が離れてしまっている夫婦。離婚したいとも考えているが、子どもや世間体などを考えると踏み出せなかったり。子どもがいる間は何とかなっても、夫婦二人きりになると危うい。こういう夫婦は決して少なくないですし、こういう状態が、不倫の呼び水にもなります。

 
 2番や3番は無理して一緒に暮らしているので、実は非常に危険です。どちらかが重い病で入院にでもなれば、これ幸いで、看病を望むべくもないですし(望みもしないでしょうけど色々困ります)、たちまち他所にいい人を作ったりする人もいます。特に老後は厳しいですよね。いつかはどちらかが先に要介護状態になる可能性が高いわけですから。夫婦である間は相互扶助義務があるので、元気な方は周りからは当然世話すべき人とみなされてしまいます。お金があれば、他人に依頼できますけど、そうでなければどうなることでしょう。少ない子どもだけを頼りにするのも、危険だと思いますし。

 よって、家庭内別居状態であっても、世話が苦痛でなければ取りあえず大丈夫なのかもしれません。世話したくない、されたくないというのが、離婚の目安のように思います。