どうして増えているのか
少し日にちが経ってしまいましたが、金曜日に某テレビ局の30代後半の女性記者さんからお問い合わせを受けました。その記者さんが欲しかった情報については、私はお役に立てなかったのですが、話が離婚問題に移り、雑談になりました。
そこで彼女が
「最近周りであっさり明るく離婚する友人が増えているがどうしてだろうか?」と聞くので、
「それは、ワーキングウーマンは、経済的自立ができているので、我慢してまで結婚生活を続けるメリットが無いからでしょう。」と答えました。
色々、私が見てきた中でよく思うことは、みんな「我慢してまで結婚生活を続けるのは嫌だ」という意識が非常に強くなっているということです。
そして、また親も「我慢しないで戻ってきなさい」と後押しをするのです。今の親世代は裕福な人も多いですし、子どもは少ないから手元に置きたいという気持ちが強く、子どもの離婚を何が何でも止めようという親は大変少なくなっているのですよね。
昔は女の人が実家に戻ることを「出戻り」と言って、侮蔑の感じが漂っていましたが、今やこれは明らかに死語です。かつては嫁になれば、実家は戻れないところでしたが、今は戻れるところになったため結婚の覚悟も全く違ったものになっているわけでしょう。
昔の嫁制度が良かったわけでは決してありません(私は嫁には決してなりたくなかったことが、事実婚を選ぶ大きなきっかけになっているくらいですから)。しかし、結婚に対する覚悟という点においては、今は足りなすぎる、とは思っています。
大体、不倫の挙句「他の人が好きになったから離婚したい。」っていうのはどうですかね。結婚をするということは相手の人生に対しても責任を持つことだと私は思いますけど。みんな自分の人生だけを大事にしすぎなのではないでしょうか。