身近な暴力

今までこのブログで、私はＤＶ（ドメスティック・バイオレンス）のことを殆ど書いたことがありません。それは、ＤＶ被害を相談されてもどうすることもできないからです。

ＤＶの被害に遭っている人には、「とにかく逃げること」と「警察に直ちに相談すること」というアドバイス以外無いのです。そして言えることは「愛しているから殴る」というのは嘘だ、ということだけです。

その昔、夫は妻を、親は子供を、教師は生徒を平気で殴りました。そしてそれがとがめられることはありませんでした。

時代が移り、学校では生徒が暴れる校内暴力、家庭では子どもが暴れる家庭内暴力が問題になり、それも下火になりました。

昨今、身近な暴力は犯罪と言われるようにようやくなりました。

今残る暴力は、小さな子どもに対する虐待、そして夫婦間や恋人間のＤＶ、そしてスポーツ界にはびこる体罰です。

youtubeにアップされて問題が発覚した、高校バレー部の体罰の映像は私も見ました。そして思ったのは、殴ることには間違いなく快感が伴っている、ということです。麻薬のような作用があるのではないでしょうか。だから体罰は常習化してしまう、そう思わせる映像でした。

殴るのは愛ではなく、自分勝手な怒りや快感ゆえです。

暴力からは逃げて、そしてその暴力を告訴・告発してください。