日々の色々-from 2004-

2004年からはてなダイアリーでブログを書いてきました。2018年11月はてなブログに引越し。タイトルも変えました。尚、行政書士は2020年3月末にやめています。

ドラマ「同窓会」終了

何だかラストは思わせぶりな終わり方でしたね。結局「不倫でも貫けば純愛」ということになったようです。それが良いかどうかは別として。

私は、全然違うことが気になってしまって。例えば、大久保が亡くなる前に離婚届は出されたのだろうか、とか。出されていなかったら戸籍上の妻が相続人になるし、死にそうになっても親は登場しなかったから親はいないのかな?とか。どうしても財産の行方が気になってしまいました。後片付けは陽子がやるのだろうけど、一ヶ月の付き合いだけの彼女には法律上は何も入らないですからね(遺言も無さそうだし)。

あとは、朋美が正社員になっていたのは、離婚に向けての経済的自立かな?とか。養育費も払わなければならないしね、二人とも。

ドラマ全体を通して印象に残ったのは、第5話あたりだったかで、朋美の夫が朋美にプロポーズした時のことを思い出すように語るところです。「あの時うん、と言ってくれたじゃないか」というような内容で。実際にどちらかの気持ちが離れた夫婦の間で似たような会話がよくあります。かつてうまくいっていた頃を思い出してもらおうと思って。でも、それが効を奏すことはあまり無いでしょう。

結婚は確かに申し込みと承諾で成り立つ契約ですし、中には神の前で永遠の愛を誓った人もたくさんいるでしょう。そして、契約は守らなければならないのは確かなのですけど、でも人の気持ちを契約で縛ることはできないのです。その時は確かにそういう気持ちで結婚の契約をしたけれど、永遠に同じ気持ちであり続けるのというのは、実際はなかなか難しいことですから。

だから、契約を破る方はお詫びして違約に対する慰謝料を払い、契約の解消をお願いするしかないわけです。最終話で朋美の夫が「オレは絶対に離婚しないからな。オマエはずっと不倫のままだ」と言っていましたけど、朋美が家を出て、夫婦の実態が無くなれば、いずれは裁判で離婚が認められてしまうでしょう。それに働かない夫にも責任はありますし、一生離婚できないということはないはずです。復讐として離婚をしない、というのも実際にある話ですけど、そういう後ろ向きの人生はどうなのだろうと思います。


終わりの頃で、「同窓会が無くても、二人はきっと出会った」というようなことを言っていましたけど、そんなことは無いと思います。同窓会が無ければ、二家族が壊れることは無かったはずですから、やっぱり罪作りな同窓会でしたね。