日々の色々-from 2004-

2004年からはてなダイアリーでブログを書いてきました。2018年11月はてなブログに引越し。タイトルも変えました。尚、行政書士は2020年3月末にやめています。

今日の朝日新聞東京版の声欄

東京版と地方版では、内容が違うかもしれませんが、今日の朝日新聞の朝刊に、11月に掲載された夫婦別姓についての投稿に対する投稿が4つ掲載されています。


最初、11月に「夫婦別姓がなぜ必要かわからない」という投書が掲載された時は、あーこれはいわゆる「釣り」の投稿だなと思いました。間違いなく反論が来るでしょうという内容でしたから。それに対する投稿は「選択的別姓、なぜ反対ですか」というもので、なぜ反対するのか逆にわからないというもの。


今日掲載された投稿の大事なところを書くと、一つ目は「事実婚は税制面や相続の不利益が多いというのは、法の下の平等に反するのでは」二つ目は、旧姓使用で煩わしい思いをした末にペーパー離婚した女性で、「入院時の家族による保証人として認められにくいのが不安」、三つ目は「夫婦別姓に反対だけど、珍しい名字が絶えるのは残念」、最後は「戸籍も個人別にすべき」というもの。



まず一つ目の投稿の税制面や相続の不利というのは事実婚の最も危ういところです。これは同性婚の人たちにも関わる問題ですので、私の望みとしては税制面で不利にならないパートナーシップ制度さえできれば良いのではないかと思っています。


二つ目の事実婚だと入院や手術の同意書に家族として認められない、というのは実際に今でも時々あるようです。そういうことがあって、事実婚の契約書を作りに来られたご夫婦もいらっしゃいました。


三つ目の名字が絶える件ですけど、夫婦同姓制度を継続すればするほど、名字の種類というのは当然減ります。名字だって多くは明治政府になってから作られたものなのですから、今からでも新しい名字を作れる制度にすれば良いのではないかと私は思います。


四つ目の戸籍を個人編成にすべきは、私が最も同意するところです。夫婦と子どもの単位の戸籍には意味がありません(殆どの人はそのことを知らないのですが)。家族の拠り所のように思う方が多いのですが、私が今までに書いた戸籍に関する記事を読んでいただければ、それだけでも無意味なことがわかるかと思います。

マイナンバー制度に対する賛否は別にして、マイナンバーがあれば、「戸」で括る必要性は今まで以上に無いですから。


取りあえず事実婚の方の主要な不安点である相続や、そして夫婦として認められるための書類については、ご相談いただければと思います。


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