映画「ダイ・ハード」と夫婦別姓
『伊集院光の今週末この映画を借りて観よう vol.1』(宝島社)
先日こちらの本に載っていた「ダイ・ハード」が、ケーブルテレビで放映されていたので、見てみました。さまぁ〜ずの三村マサカズさんのお勧めです。「ダイ・ハード2」は見たことがあるのですが、こちらは初めて。いかにもなアメリカのアクション娯楽映画です。
さて、この作品は1988年の公開(日本では89年)。もう30年近くも前の映画。丁度日本はバブルの頃で映画の舞台はロスアンゼルスの儲けている日本企業。
主人公はニューヨークの刑事で別居中のキャリアウーマンの妻の会社のクリスマスパーティにやってきます。入り口で妻の名前を検索すると、彼女は彼の姓ではなく、旧姓?で働いていることがわかり、「(・д・)チッ」という感じになります。ちょっとこの夫婦には秋風が吹いているようです。
久しぶりに会った妻に夫は旧姓を使っていることを非難するように文句を言います。妻の言い訳が「日本企業では」で遮られてしまうのが残念です。当時の日本企業には旧姓使用は無い習慣でしたし。日本企業では何だったのかと。
そして映画はこの主人公の活躍で終わるのですが、そのことで夫を惚れ直した妻が、夫の姓をわざわざ名乗るというシーンが入ります。これを見て時代を感じました。
夫は、旧姓でバリバリ働く妻が嫌だし、妻も少しそれに対し後ろ暗い気持ちがある。だから、惚れ直してまた夫の姓を名乗るわけです。今ならありえない設定ですね。夫婦同姓が夫婦円満の証しであるような描き方なんて。
30年前はアメリカですらこういう感じだったのです。昔の映画だから仕方がないと思うかもしれませんが、30年前には既に夫の姓を名乗りたくなかった私からすれば、当時見ても「やだやだ男性目線の映画」と思ったに違いありません。
ただ、この映画の素晴らしいところはほぼCG無しのところです。そう考えると今の映画は「どうせVFXでしょ」という目で見てしまうので、つまらないですね。
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