映画「未来を花束にして」
イギリス映画。100年ほど前のイギリスでの、女性参政権を獲得するための戦いがテーマです。
100年前って、よく考えればその頃生まれた人がまだ現在存命中であることを考えるとほんの少し前のことなのに、この女性の差別されっぷりは何なのでしょう。
「気分屋で心の平静さを欠く女性には政治判断は向かない」
なんて言われて。
自分がこの時代に生きていたら、どんなに悔しい思いをしたことかと思います。
実在の人物で参政権獲得運動の中心人物、エメリン・パンクハースト(メリル・ストリープの存在感がまた素晴らしい)が女性達に語りかけた言葉に「これまで50年間穏やかに活動してきたが、何も進まなかった」というようなのがありました。穏やかに活動をして参政権を持つ男性達に訴えても既得権者は聞く耳を持たないわけです。
そこで彼女たちは、過激な活動に走ります。
大きな犠牲も払って女性参政権は獲得できるようになるわけですが、この映画を観て真っ先に頭に浮かんだのは、「選択的夫婦別姓制度」。
穏やかにもう30年も活動しているのに、ちっとも進んでいないし。巧妙なのは、結婚改姓は男女どちらでもできるから一見女性差別に見えないこと。
でも、困っているのは圧倒的に女性。そして国政の場に女性議員は少なく、既得権者の男性は聞く耳を持たない。同じですよね。
穏やかにやっている内に、制度を変えないと…
とかも考えられるんじゃないかなーと思いました。
是非、映画もご覧ください。「未来を花束にして」
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