日々の色々-from 2004-

2004年からはてなダイアリーでブログを書いてきました。2018年11月はてなブログに引越し。タイトルも変えました。尚、行政書士は2020年3月末にやめています。

芸能人の不倫ですけど

仕事柄、ずっと前から気になっていたこの本を古本で手に入れて読んでみました。

『女優の夜』荻野目慶子著
女優の夜


普段、タレント本は読まない私ですが、不倫だけではなく他にも気になっていた点があり、この本を手に取るに至っています。


当時独身だった荻野目さんが、二人の映画監督との不倫を書き記した本なのですが、二人目の監督は深作欣二監督。私の出身高校のOBで、私が高校生の時に映画「復活の日」の公開があり、水戸で草刈正雄さんと舞台挨拶をされた時にタダ券を貰って観に行っています。地方出身者って、同じ地方出身者に結構思い入れがあるものなんです。(東京生まれ、横浜育ちの夫には無い感覚らしいです)。ましても高校の先輩ですし。それにその深作監督に襲われた形でこの不倫が始まっているということで、それってどういうことなのだろうと、前から気になっていました。


私自身、かつて仕事で役者さん達に近いところにいたことがあって、役者などの創造の世界にいる人達は、私のような超現実主義者とは違う世界に生きているもんだな、とよく感じていました。荻野目さんはよく、「魔性の女」などと書かれていますけど、先日出演していた旅番組を見た限りでは、ちょっとずれた天然キャラが入っている人のように思えました。


しかし本の方は、どこまで本人が書かれているのかはわかりませんが、筆致が細かく表現も巧みで、ナイーブさが全面に出ています。本を読むとあの天然キャラとはイメージが一致しないのですが、本人の心の中と外に現れるものはまた違うものなのかもしれません。


最初の不倫は何と彼女が借りている部屋で、その彼が自殺をし、彼女が第一発見者になるという衝撃的なもので、当時スキャンダルとして騒がれたことは私もおぼろげに覚えています。その傷も癒えていない内に、自分の父親よりも年上の深作監督に襲われてしまい、そこから不倫の関係になってしまうというのも、脇が甘い天然キャラ故だったのかもしれません。


作監督との不倫は10年以上の期間があったようで、いつも一緒にいられるわけではないけれど、近い世界に生きる者として、互いに必要な存在であったことはひしひしと伝わります。


しかし、そんなに長期の不倫だったにもかかわらず、深作監督の妻や子どものことに関する記述は一切ありません。最初の河合義隆監督の妻とは、監督に無理矢理会わされたので面識があり、彼の自殺後も支えてもらったという記述がありますが、深作監督の妻や家族については、全く無く、あくまで監督との関係のみが綴られています。敢えて書かないのかもしれませんが、普通に考えれば彼女にとっては全く関係の無い人達だったからだとも言えます。


不倫と言えどもそれが恋愛であれば、その背後にいる家族は自分には関係ないと考えている人は少なくありません。不倫をされてしまっている妻側にいると、「なぜ家族の苦しみを考えないのか」ということになりますが、考えないことは、不倫では普通のことです。


特に荻野目さんと深作監督の場合は、二人の関係が感性が共鳴しあうように成立してしまっているため、夫婦とは別なものであるというように感じているとも考えられます。


映画監督は基本的に自由人ですから、普通の人とは比べられないものですし、監督が家族にどう接しているのかわかりませんが、夫にすると大変な人であることだけはよくわかるかと思いますよ(苦笑)。


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