日々の色々-from 2004-

2004年からはてなダイアリーでブログを書いてきました。2018年11月はてなブログに引越し。タイトルも変えました。尚、行政書士は2020年3月末にやめています。

不倫は決して無くならない

もうだいぶ時間が経ってしまいましたが、10月に『はじめての不倫学』の本について、さわりを読んで少し書いたことがありました。(こちら

それがようやく今日読み終わりました。既に以前に読んだところは忘れてしまっていると思いますが、そのあたりはご容赦下さい。

主に不倫を予防するワクチンを考えるという内容でしたけれど、結局どれもどこか無理がある感じでした。

交際クラブ(売春とどこが違うのか?とは思います)とか、複数恋愛とか、他にも幾つかの事例が書かれていました。実際に実践している人もいるようですが、一夫一婦制という制度を前提とした場合、これらを肯定できる人は少ないのではないでしょうか。

一夫一婦制が現在、広く多くの世界で採用されているのは、それが多分最も社会が安定しやすいシステムだからなのだと思います。(幾ら日本では3組に1組離婚していても)一夫一婦制で婚外恋愛をすると、それは不倫になりがちです。だけど、それを不倫とせずに複数恋愛を認める方向に持っていくのはまず無理です。それは、人には「嫉妬」という感情があって、それを止めることはできないからです。

またそういう中では、夫婦関係も安定しません。相手が複数恋愛するなら、自分も複数恋愛するか、となりますと、何のための夫婦なのかもわかりません。子どもを育てるための夫婦と割り切れるなら可能かもしれませんが、共同で財産を築くとか、老後に備えるという方向には行きにくいはずです。先が見えない関係だとも言えます。現状、子どもを産み育て、老後を共に過ごす相手を、(途中で相手が変わることはあっても)一人の配偶者にすることが確率的には一番うまくいくのではないかと、私は思います。

だからやはり、人は決して無くならない不倫問題と常に向き合わなければならないのです。「恋に落ちる」の落ちるとは、自分で恋愛感情をコントロールできないことを指しています。もちろん落ちやすい人、落ちにくい人などその程度はさまざまですが、何かのはずみで落ちてしまうと、止めることができずに不倫となってしまいます。

「まさか配偶者の不倫で自分が苦しむ羽目になるとは思ってもみなかった」、とはよく相談される方が仰るセリフです。コントロールできないから、まさかの事態も起きてしまう。それは人が何か進化でもしない限り変わらないと思っています。



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