恋愛に契約はなじまない
恋人の浮気や「他の人を好きになったから別れよう」なとどいう裏切り行為というのは、辛いものです。
「あんなに好きだって言っていたのに」
「結婚しようって言っていたのに」etc.
だからと言って、「慰謝料を請求してやる」と言い出す人はあまりいないと思います。こういうことは恋愛にはしばしばあることであり、裏切られた人は「失恋」ということで、ただ諦めるしかないと考えるのが普通ではないでしょうか。
法的に考えれば、約束は契約です。「結婚して」に「うん」と答えれば、契約としては成立します。そして婚約を破棄すれば、慰謝料の支払い義務が生じます。しかし、どこからが婚約かは微妙なものがあります。二人で口約束しただけでは正式な婚約とまでは言えないようです。
人の心は契約で縛っても空しいだけです。かつては「好きだ」って言ったかもしれないけど、今は「好きじゃなくなった」ということです。「好き」という気持ちは契約で継続できるものでは無いです。前は「こう言った」というのは恋愛に関しては全く意味をなしません。気持ちが変わってしまったのですから。
ただ、結婚していれば違います。結婚も契約ですが、他人同士が夫婦という社会を形成したわけですから、社会を壊す「ほかの人が好きになった」は、許されない行為となります。
また、「離婚したら結婚しよう」という約束も、公序良俗に反するため婚約には当たらず、無効な契約ですので、その言葉を信じて待つのはやめた方が無難です。
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