日々の色々-from 2004-

2004年からはてなダイアリーでブログを書いてきました。2018年11月はてなブログに引越し。タイトルも変えました。尚、行政書士は2020年3月末にやめています。

ネットのID削除

先日、夫の父があっという間に亡くなったことを書きました。父は早くからパソコンを使い始め、パソコン2台(Mac,Windows)、iPadiPodを所有して80歳とは思えないほど使いこなしていたと思います。

死後、財産整理の一環でデジタルの整理を始めました。ネットに詳しいからやってくれと夫に頼まれたのです。
取りあえず、メールはパスワード無しに読める状態です。
しかし、他人のメールを読むわけにもいかず、けれどもいきなり全削除をするのも無謀に思え、そのままにしました。
未だにアマゾンやら何やらからセールスメールが届くので、取りあえずそのID削除をしようと思いましたが、のっけっからアマゾンのログインパスワードがわからずにつまずきました。

取りあえず、これはクレジットカードを解約すれば良いかとひとまず放置(実際、どうすれば良いのでしょう)。

あちこちにパスワードが書かれた紙があるのですが、どれがどれだかわからない状態。

続いて、通帳が無い銀行口座のパスワードを書いた紙があって、義母が「残高どれくらいなのかしら」と言うので、ログインしてみることに。ところが今度はログインIDがわかりません。夫がその口座に関するファイルがあると言うので、そのファイルを見ると画面を印刷した紙が何枚も入っています。そして、色々とメモ書きが。そのメモ書きを見ていてわかったのです。IDはクレジットカードの番号であることが。

そしてようやくログインできたと思ったら、次に画面に出てきたのは「好きな果物は?」。あちゃちゃ。
夫が「それはメモがあった」というので、何とか無事に最後までたどり着くことができました。

その後、夫がiPodを家に持ち帰ると、実はiPodにもメールが届くのです。開いてみると父の高校・大学の同級生からのメール。
葬式は身内だけでやったので、知らずにたまたま送ってきたものでした。それには夫が返信を書きました。

メールアドレスもいずれは何とかしないといけないと思います。しかもアドレスはどうやら複数あるらしいし。
きっとまだまだ、削除すべきIDがあると思います。

これからこうやってネット上に多数のIDを持ったまま亡くなる時代になります。どうなることでしょう。
私のこのブログとかFacebookとかTwittermixiといったSNSだけではなく、自分でも把握できないほどのIDを持っています。

一昨年、同級生が心筋梗塞で急死した時はその少し前にやり取りしたFacebookのメッセージと共に彼のIDが半年ほど残っていたのですけど、ある時削除されていました。遺族が削除なさったのだと思いますが、すごく寂しい気分になったものでした。でも、変なメッセージが残っていなくて良かった、とも。

妙に親しげな秘密のやり取りが残っていたら、遺族だって不愉快な思いをするだけですし。


以前にお客さんで、夫が亡くなった後に不倫をしていたことがわかった方がいました。責めるべき相手がいなくなってから事実が明らかになるというのは非常に辛いものです。


本当に誰でもいつ、突然亡くなるかわからないので、秘密のメールやメッセージは都度削除すべきです。そして、ネットIDとパスワードはやはりどこかに記録しておかないと、色々なものがネット空間に永遠に漂い続けることになってしまうという、凄い時代が到来したことを肝に銘ずるべきだと思った次第です。