日々の色々-from 2004-

2004年からはてなダイアリーでブログを書いてきました。2018年11月はてなブログに引越し。タイトルも変えました。尚、行政書士は2020年3月末にやめています。

不妊治療は何が目的なのか


5日ほど前にニュースになりましたが、不妊治療で新しい試みをしてよく話題になる長野県の諏訪マタニティークリニックの根津八紘夫医師。夫の父の精子体外受精をして生まれた子が既に100人以上いるとか。


私としてはかなりビックリです。そこまでして子どもを産む。正直私は気持ちが悪いです。どうしても子供が欲しい。それもなるべく血がつながっている子、という気持ちまではわかります。しかし、それで子どもができて本当に良かった良かったなのでしょうか。

子どもが真実を知った時、どう思うでしょう。父親だと思っていた人は実は兄。兄の妻が母。そして祖父だと思っていた人が父。子どもは気持ちが整理できるのでしょうか。自分がその立場だったら、と考えるだけでだめです。家族の関係をどう捉えればよいのかもわかりませんし、とても納得できません。


当の医師は「身内からの提供を望む夫婦は少なくない。匿名の提供者か、特定の人からの提供か、人工授精か体外受精かは、当事者が選択できることが望ましい」と記者会見で言っていますが、ここで言う当事者はあくまで産む側です。生まれてくる子のことは考えられていません。

非配偶者間人工授精(AIDS)によって生まれた子は既に日本でも1万人以上いると言われています。隠している親も多いと思いますが、子ども本人が違和感を感じて密かにDNA鑑定をすればわかってしまうことです。そして、特に匿名提供の場合は本当の親がわからずに悩んでいる人も多いと聞きます。


子どもが欲しいという親側の気持ちや事情だけが優先している現状を、なかなか簡単には肯定できません。