日々の色々-from 2004-

2004年からはてなダイアリーでブログを書いてきました。2018年11月はてなブログに引越し。タイトルも変えました。尚、行政書士は2020年3月末にやめています。

ドラマ「息もできない夏」と夏休みのお知らせ

NHKドラマ「はつ恋」最終回は、うーん2回に分けてもう少しじっくり描いてくれないと、昔の恋人と一緒になったことが幸せだったかどうかが、今一つよくわかりませんでしたね。

同じ火曜日で、先週から始まったドラマ「息もできない夏」は、18歳になって初めて自分に戸籍が無いことを知ったという女性が主人公。これは離婚後300日以内に生まれた子供は前夫を父とするという、民法の規定が原因となっています。出生届を出すと、前婚の時に夫が戸籍筆頭者だった場合、前夫の戸籍に入ってしまうため、出生届を出せないままに今まできてしまったというもの。特にこの話は前夫がDVであったため、一切の関わりを断ちたいということが出生届を出せなかった大きな要因になっています。そしてこれは現実にもある話です。


この300日規定はしばしば問題提起されているにも関わらず、そのままになっている民法の規定の一つです。本来、この規定には生まれた子供の身分を安定させるために父がいない状態を作らないため、という意図もあったはずなのですが、こういう風に出生届を出さないということが起きると、逆にもっと身分が不安定になってしまいます。

父親が遺伝的に誰であるかはDNA鑑定でわかることであり、この規定は一刻も早く改めるべきなのです。またこれは戸籍が「戸」に拘るから起きる問題だとも言えます。

また、このドラマで気になるのが、「戸籍が無いこと」=「この世に存在しないこと」と言っている点です。この表現はドラマであることを差し引いても言い過ぎだと思います。戸籍が無くてもその人は存在していますし、このドラマでは小中学校も卒業しています。この世には存在しているけど、ただ「戸籍が無いだけ」なのです。

一般に戸籍が無いと住民票も作成されませんが、これについては世田谷区と国を相手に裁判も進行中です(これは300日問題ではありません。非嫡出子差別問題です)。

その他に戸籍が無いとパスポートが作れない、運転免許も取れない、その他職業的な制限も出てしまいます。何とかしてもらいたいものです。


そして、夏休みですが7月27日(金)から8月6日(月)までとさせていただきます。メールチェックはいたしますので、お急ぎの方はメールかお電話をください。尚、今夏は東北方面を周る予定でいます。