日々の色々-from 2004-

2004年からはてなダイアリーでブログを書いてきました。2018年11月はてなブログに引越し。タイトルも変えました。尚、行政書士は2020年3月末にやめています。

結婚や離婚は何のため?

年間離婚件数は平成14年の28万9836組を最高に6年間減り続けてきましたけれど、平成21年は25万3408組で、久々に前年より2272組増加となりました。これがたまたまなのか、何か理由があるのかはわかりません。因みに婚姻件数は70万7824組で、前年の72万6106組より1万8282組も減少しているし、人口千人に対する婚姻率も下がっています。

単純に考えて3組に1組が離婚をする現状と婚姻率の低下。それを見るだけで結婚の意義が薄くなっていることを感じます。結婚って何のためにするのでしょうね。動物の本来的な意味からすれば子孫を残すためでした。しかし、人は自らが作った社会の制度に縛られ、ある時代からは生きていくために土地を守る、そしてそのために家を守る、そしてそのための結婚ということもあったでしょう。それでは今は、何のために?

恋愛結婚はわかりやすいです。「この人と一緒にいたいから」。それ以外に何かあるのなら、それは打算的です。で、そういう恋愛結婚で結ばれた人は、この人と一緒にいたくなくなった時がお別れ時にもなります。でも、子供がいると我慢してみたりしますけど。

恋愛でなければ、今時親が決めた結婚も無いでしょうから、大体は「この人とならまあいいかな」という感じで結婚するのだと思います。こういう結婚は打算もあって当たり前。経済的に安定しているとか、男だったら相手に世話をしてもらうことが前提条件だったり。もちろんこういう感じで結婚した二人でも結婚生活の中でお互いに相手が必要不可欠な存在になることもあるでしょう。だから、そうならない人はそれこそ経済的破綻が別れ時になったりします。

今、20代では専業主婦志向が高まっているというのは、単純に打算としての結婚だと思います。みんな楽に安定した生活はしたいですものね。それでうまく結婚生活が回っていくならよいとは思います。でも、危機管理は必要です。経済状況の悪化以外にも、いつ相手から愛想をつかされるか、いつ相手に愛想をつかしたくなるかわかりませんから。

結婚がうまくいかなければ離婚になるのは仕方が無いことです。でも、それはある意味、自分の結婚に対する選択や決断の失敗を意味します。そして失敗は少なからず心の傷になります。よって、何のために結婚をするのか、と問われれば、それは、幸せになるためであってほしいと思いますし、同時に離婚する理由も幸せになるため、であってほしいのです。


だから、婚姻中も幸せでなかったのに、離婚しても幸せになれない、ということにならないように常に先を考えておいてくださいね。