日々の色々-from 2004-

2004年からはてなダイアリーでブログを書いてきました。2018年11月はてなブログに引越し。タイトルも変えました。尚、行政書士は2020年3月末にやめています。

専業主婦を目指さないで

朝日新聞土曜版beに「人生のるつぼ」というお悩み相談コーナーがあって、本日は30代の女性の夫についての相談でした。回答者は上野千鶴子さんだったのですが、最後に「それにしても17年も続けた正職員の仕事を手放したのは惜しかったですね。夫を返品する自由がなくなりますから。」とあって、「そうそう」と思ってしまいました。

最近、景気の低迷で女性は満足できる仕事にも就けず、キャリアアップもあまり望めないということで、20代女性の専業主婦志向が高まっているそうです。大学の就職課には「どうやったら専業主婦になれるのか」という冗談のようなでもまじめな相談もあるとのこと。一度も専業主婦になりたいと思ったことがない私としては、「え〜」と思うことしきりです。

今回の『わたしの離婚ノート』の担当編集者Tさんも離婚経験者で、尚且つ専業主婦だった時期があるそうなのですが、「専業主婦になるって、自分の人生を相手に預けてしまうことですよね」と言っていました。本当に自分で稼ぐ手段を持たないということは、すごく危険だと思います。

みんな「私たち夫婦は大丈夫」なんて思うのでしょうけど、今の良好な状態が永遠に続く保証はありません。
Tさんのように、あまり年も取らないうちに離婚して、前の経験を生かせる仕事につける人はよいですけど、50歳過ぎてから、夫が家を出て、よその女に走るという例もあります。それまでずっと専業主婦で、夫のキャリアアップを支え、子供も独立し、自分の人生これからと思っていたところに晴天のへきれき。それなら、十分な財産分与と慰謝料をもらって離婚、と考えるかもしれませんが、資産運用は夫任せでどれだけがどこにあるのかもわからない状態なんていうことも。うまく隠されてしまうと取りようもありません。

自分の人生はあなた任せにせず、自分で守る、ということを忘れないでほしいと思います。