日々の色々-from 2004-

2004年からはてなダイアリーでブログを書いてきました。2018年11月はてなブログに引越し。タイトルも変えました。尚、行政書士は2020年3月末にやめています。

主婦の子連れ離婚

女36歳からでもキャリアは作れる』辻 三千代著
夫の失踪、子供3人……主婦が大学教授になるまで
女36歳からでもキャリアは作れる


主婦で離婚を考えている方にお勧めします。
離婚を考えていなくても、これからばりばり働きたい方にとっても参考になります。


副題にある通り、一家で夫の海外赴任先から帰国したら、いきなり夫が失踪(赴任先の女の元に戻った)し、そこから必死で職を得、4回転職して大学教授になった方の顛末記です。

子供3人を抱え、失踪中は養育費も貰えずに必死に働き、同時にキャリアアップもしていきます。確かにこの方には能力もあったし、出産前の仕事を生かすことができた。またどうみても体力も具わっていたように見えます(私はこの点がネックなので)。

でも、大事なのは夫が失踪してすぐに仕事探しに動いたことです。この方は実家に残ることを選ばず、東京に仕事を探しに出ます。子供がいて主婦が離婚を考える時、やはり最も多い選択は実家に戻るというものだと思います。まず、家を確保してから仕事を考えるというパターン。それはそれで悪いわけではないですけど、実家がある所に仕事があるとは限らないですし、将来を考えられる仕事を得られる保証もありません。

また、子供が小さいとすぐに「働けない」と思い、「生活保護で暮らします」とか「パート収入と養育費で暮らします」という方がいらっしゃいますが、年を取れば取るほど仕事は得にくくなるので、その選択肢は大変危険だとも言えます。

今は確かに景気も悪く、仕事が得にくい状況です。保育園も満杯で入れないというのがニュースにもなっています。でも、離婚したいと思うなら将来にわたってどのように収入を得、どう子供を育てていくのかをもっときっちり考えなければなりません。今すぐ離婚しないで済むなら、まず手に職です。私のところにいらした中にもまず別居後に5年かけて働きながら幾つか資格を得、それから離婚に踏み切った方がいました。


長く主婦をやっていると、働くということがどういうことだったかわからなくなっている方も多いと思います。そういう方にもこの本は参考になると思いますよ。