慰謝料請求から示談の間に

配偶者の不倫により、離婚することにした人はとにかく配偶者とその相手から慰謝料を取って別れれば良いので、その点については問題が無いですが、離婚はしないけど、不倫相手に慰謝料を請求しようという人は多少なりとも覚悟が必要になります。

それはどういうことかと言いますと、請求から示談に至る間には、相手と書面や直接会ったりしてのやり取りが必要になりますが、非常識な対応をされて、必ずしも思っているような展開にならないこともあるばかりでなく、更に相手とのやり取りによって、新たな事実（子どもが生まれていた、中絶していたなど）を知ることになったり、夫や妻の更なる嘘が発覚したりということによって、精神的ショックが増してしまうことがあるからです。

配偶者とはやり直したい、しかしそんな配偶者とやっていけるのか、という疑問には簡単に答えが出せません。

また、不倫相手と直接会うと、自分とは明らかに違うタイプであることも多いものです。また、私も示談に何度か立ち会ったことがありますが、相手が不倫された妻や夫より明らかに不細工なことがよくありました。もちろん、人は顔ではありませんが、あまりにブオトコ（すみません！）が現れて、一瞬代理人が来たのかと思った（夫は結構イイ男だったので）こともあったくらいです。その時もその夫は「妻は、自分は面食いだってよく言っていたのに。」とショックを隠しきれませんでした。

こんな人を好きになった自分の配偶者というのにも腹立たしくなります。慰謝料を請求するなら、そういうことも覚悟の上で行わないと、かえって辛い思いを抱えることになってしまいます。