日々の色々-from 2004-

2004年に行政書士事務所を開業し、はてなダイアリーでブログを書いてきました。2018年11月はてなブログに引越し。タイトルも変えました。日本語教師もやっています。

戸籍制度について前回書いたら

アクセスがすごく増えたので驚きました!(こういうテーマは過剰に反応する方が多いですね)
コメントも幾つかいただきましたが、申し訳ないけどその内の幾つかは掲載はいたしません。私は自分のブログで討論する気は無いのです。
コメントのうちのいくつかは戸籍制度の理解が足りないものでした(また機会があれば書きます)。それから前回の例は一例ですからね。(そうそう、前回の例で戸籍筆頭者を夫にしたのは現状初婚で97%以上が夫の姓を選ぶのですから、それが最も一般的な例になるからです)戸籍は本当に複雑で色々な例があります。『月刊戸籍時報』を読む度に驚かされます。

それから、戸籍制度の利点を強調する説を仰る方もいますけど、利点より欠点に問題があるので、利点があるから温存という考え方には賛成できません。戸籍に代わる制度設計はまたこれから考えればよいのではないかと思います。世界中に色々な制度がありますし。韓国も戸籍制度を昨年やめたので、現状どうだかわかりませんけど、運用状況は参考になるところもあるでしょう。

私が戸籍制度に反対なのはとにもかくにも戸籍制度は差別の歴史を背負っていて、今でもそれに苦しめられている人がいるからです。なので、例えば「世の中差別があって当然」と思っている方とは土俵が違うので対話が成り立たないと思います。

あとの家族に対する考えの違いは仕方がないと思っています。例えば私も電話で「“長男である”息子が勝手に結婚をして、それも相手の名字になってしまった。いつから日本はこんなことがまかりとおる世の中になってしまったのでしょう。」と見ず知らずの方に嘆かれたことが複数回あります(何でそういう相談が来るかというと、離婚させられないか、という話なのですね。残念ながら強制的に離婚はさせられないとお答えすることになるのですが)。その方の嘆きはわかります。家が大事で、長男が家を継ぐのが当然という考え方の人にとっては、とんでもない一大事なはずです。

でも私個人にとっては長男重視、家重視は不快なことだし、相手の名字になることも当人達が決めたのだから何ら問題無いことなのです。家族というものに対する考え方が根本的に違う場合、その間の溝はそうそう埋まりそうもありません。

それからまた、戸籍が無くなると家族が解体とかというのは飛躍でしょう(戸籍が無いと家族がどうして解体するのか??)。戸籍なんて、普通の人は結婚(そして離婚)の時に見るぐらいのはずです(だから知らない間に知らない人と婚姻していたなどという事件が起きる)。あとは親のを、相続の時にとか。そして戸籍は夫婦とその子の姓によって決まるので、家族の実態と必ずしも合っていません。戸にする意味が無いのですよね。戦前の戸主制度の戸籍から戦後の民法に合わせて辻褄合うように都合よく組みなおしたわけですから。特にいかにもなのが、戸籍筆頭者。戸籍筆頭者は戸主とは全然意味が違います。婚姻の時に決めた姓を元々使っていた人がなるもので、単なるインデックスなのですけど、さも重要なものに思われているし。また、成人になれば独立の戸籍を作れますから、その人はまた自分の戸籍の筆頭者というインデックスになるのです。更に例えば(書き出すときりがないが)母と子の戸籍で母が結婚して相手の姓に変わると母は除籍になるけど、インデックスである筆頭者は当然母のままで子のみが入っている戸籍になります。そして、母が亡くなっても筆頭者は母のまま(亡くなっても筆頭者が変わらないのはどの戸籍も同じ)。

書き出すとどんどん事例が出てきますので、この辺で終わりにしますが。


それから最後に、前回スターマークを付けてくださった方、ありがとうございます。でも、このスターマークの意味が実はよくわかっていないのですけどね。これから調べてみます。