社会的制裁

山本モナさんと二岡選手の不倫疑惑騒動は、散々叩かれて出演自粛と一軍昇格見送りという、まあ社会的制裁を受けているようです。

相談に見えられる方もよく、配偶者の不倫相手に何らか社会的制裁を与えたいと言われます。有名人ならマスコミが叩いてくれますけど、一般の人に社会的制裁というのは基本的に無理です。社会的制裁はやり方によっては犯罪に限りなく近くなりますから。もっとも、社会的制裁の一環で慰謝料が欲しくなくても訴訟を起こす人もいます。本当は裁判を制裁目的で使うのはルール違反なのですけどね。

ただ、自分はこんなに苦しめられて元と同じような夫婦関係に戻れないのに、その相手は何事も無かったように元の生活に戻っていく。それがどうしても許しがたい、という気持ちは、気持ち的にはわかります（ここで、でも浮気した配偶者がいけないのだよ。と言うのはご法度。夫婦関係の回復を優先すべきですから）。

露天商組合の掟の中で、仲間の女に手を出したら、組合から追放というのを読んだことがあります。それはまあ、仲間内でもめないために、ということでしょうけど、組合から追放＝商売ができない、というのは完全な制裁です。それが組合の中でルール化されているわけです。そういうルールはあってもいいと思います。不倫するなら覚悟して、というところでしょうか。

日本では不倫は犯罪ではないですから、法律に定められた制裁はありません。頼るのは道徳観のみです。道徳観も何だかマスコミに左右されているところが大ですから、マスコミが不倫を叩かなくなったら終わりかもしれません。