本人訴訟

『弁護士なしの素人が専門家に勝った裁判裏日記 (成美文庫 よ- 7-1)』

実は、この本は全部は読んでいないのです。新聞の広告を見て本屋でぱらぱら立ち読みしました。
買わなかったのは、内容が予想通りだったからです。
多重債務者になってしまった著者が、消費者金融会社に対して過払い金返還請求訴訟を本人訴訟（弁護士を代理人として立てずに自ら裁判に臨むこと）でやった、その体験談を書いたものです。法律に詳しいわけでもない普通の方です。

弁護士への批判、裁判所の対応や裁判官への批判など、その世界を知らない人が読むと面白いですし、これから自分で裁判をやろうと思う人には参考になると思います。全部を読んだわけではないですけど、ちょっと印象に残ったのは、裁判で次回の日程を決める時、裁判官が原告である彼女ではなく被告代理人の弁護士に「先生、次はいつがいいですか。」みたいなことを聞いている場面です。「何で被告に先に聞く？」「何で裁判官が弁護士に先生と呼びかける？」ごもっとも！

彼女は「先生と呼ばれる人にロクなのはいない。」みたいなことを書いていましたが、そう思うのも当然でしょうね、と思う内容が満載です。