日々の色々-from 2004-

2004年からはてなダイアリーでブログを書いてきました。2018年11月はてなブログに引越し。タイトルも変えました。尚、行政書士は2020年3月末にやめています。

戸籍制度の時代遅れなところ

先日、離婚届の提出を依頼されて、都内某区役所まで出しに行きました。除籍される方の方は、親の戸籍に戻ることを希望。それで、その親の戸籍に復籍するのにどれくらいかかるかと聞いたところ、一週間から10日かかるという答えが返ってきた。まっ、それは小金井市役所の窓口にも書いてあったので、全国的にそういうことになっているのでしょう。

でも、今時何で一週間から10日もかかるんでしょうね。オンライン化すればすぐに終わると思いますが。大体その前に、どうして戸籍は本籍地の役所が管理するのでしょう。本籍地が遠いと戸籍謄本を取り寄せるのに、郵送で依頼するなんて、あまりにアナログ。私も時々職権で取り寄せますけど、急いでいる時などかなりイライラします。

戸籍の運用は、昔からの制度をそのまま引きずり続けているという感じです。古い戸籍は致し方ないとして、もうこれからは管理を一元化するべきなのではないでしょうか。戸籍の電算化はかなり進んできているようですので、一元化も目標に入っているのかしら??それに大体電算化するなら、筆頭者単位の戸籍制度も不要になると思います。

年金問題国民総背番号制がまた話題になっていますが、その是非はここでは置いておいて、もしどうせやるなら、戸籍制度も一緒に考えてもらいたいものです。私は、仕事柄色々な方の戸籍謄本を見ていますが、何となく嫌だなーと思うのは、よくあるパターンとして仮に戸籍の筆頭者である夫が変わらないまま離婚->再婚をすると、前の妻が除籍になり、前の妻との子はそのまま、そして新しい妻、新しい妻との子というのが一つの戸籍の中に並んでいるということです。つまり、新しい妻や子が戸籍謄本を取ると、そういうのが全部載っている。戸籍が筆頭者単位で作られているからそういうことになってしまう。変な制度なのですよ、戸籍制度は。

因みにあまり知られていないですけど、成人になれば分籍と言って親の戸籍から出て単独の戸籍を作ることができます。戸籍を取り寄せるのが面倒な人は、住所地に移した方が便利ですよね。私は引越しの度に移していました。