公正証書作成を行政書士に依頼するということ
公正証書は公証人が作るものです。なので、作りたければ自分で公証人役場に依頼すれば作ってもらえます。それではなぜそこに行政書士が介在するのでしょう。例えば離婚の公正証書は当事者夫婦の合意の内容で作成するわけですが、合意内容が固まっていれば問題ないですけど、どちらか一方が主導して作成しようとする場合、自分に有利な内容にしたいと思いますよね。でも、公証人は基本的には片方に肩入れしてくれるわけではありません。本当は、こうした方がお得ですよ、というような内容はなかなか言ってくれないものです。
自分で依頼して作成した方から、「こういう方法もあったということを後から知りました。知っていればそうしたのに。」という話を伺ったことがあります。そうなのですよね。先に私に相談してくだされば教えてあげられたのですけど。
それから勿論、忙しくて公証人役場に行けない方や、二人揃って行きたくない方の代わりに行くということもよくあります。また、大きな声では言えませんが、公証人も色々な方がいます。私もあそこには行きたくないというような所も実はあるのですよ。元々が裁判官や検察官という方が殆どですから、前職の雰囲気がそのまま出ていらっしゃる方がおりますので。
それから、どこに依頼しても全く同じ内容ができるわけではない、というのも実は不思議なところです。ある公証人はそういう内容は作れないと言っていたけど、違う公証人は作れると言ったりということもよくあります。なかなかどこの公証人役場に行くかというのは、実は悩ましいことでもあるのです。
