日々の色々-from 2004-

2004年からはてなダイアリーでブログを書いてきました。2018年11月はてなブログに引越し。タイトルも変えました。尚、行政書士は2020年3月末にやめています。

慰謝料を請求するにあたって

今日は、真面目な話。このブログは何と言っても「不倫」の検索をかけて来られる方が圧倒的ですし。

配偶者(もしくは元配偶者)の不倫相手に慰謝料を請求しようと思われる方には色々なタイプの方がいます。

1.不倫をやめさせるため
2.自分が被った精神的被害を償ってもらいたいから
3.不倫という行為がいけないことだ、そして不倫が人をどんなに苦しめるかを相手にわからせるため
4.お金目当て(離婚になってしまい経済的に苦しい・お金が取れるものなら取りたいなど)

動機が何であれ、私がそういう方にお尋ねしたいのは、「どこまでやる気があるか」ということです。つまり裁判をしてでも徹底的にやるのか、それとも取り合えず請求してみるだけなのかということです。

そうすると答えは勿論色々ありまして、
A「何が何でも不倫を終わらせたいので、お金をかけても最後までやります。」
B「相手も不倫を認めているし、お金もあるみたいなので、請求すれば払うと思います。」
C「相手は開き直っているし、払わないと思う。自分も裁判までする気はないが、取り合えず相手に自分の気持ちを伝えたい。」
D「ちゃんとした証拠は無いが、相手も支払うと言っているので請求する。」

Aのような人は、もう覚悟ができているので、探偵を使ってでも証拠を集めますから、決定的な証拠は十分で、逆に相手が恐れをなして示談に応じる可能性は高くなります。

Bのような人は相手が不倫を認めた時点で一筆書かせているならまだしも、認めたことで油断していると、いざ請求をすると払わないケースがよくあります。また、お金を持っていれば払うというものでもありません。逆にお金が無くても、分割や借金で払う人もいます。

Cのようなケースは、結果は色々です。思っていた通りのこともあれば、意外にもあっさり支払われることもあります。現在の心情や状況を述べることも大事だと思います。

Dも口では払うと言っても、いざ請求書が来ると、やはり証拠が無いとみるや払わない人も結構います。ある程度の証拠は無いと辛いですね。


たまに成功率はどのくらいなのかと聞かれる方がいますが、統計も取ったことないですし、はっきり言って意味の無いことなのです。これは確率の問題ではなく、ご自身の決意と状況、証拠、そして経済状況も含めた相手次第ということになります。

また、一般に過去の不倫に対する請求は、証拠がきっちりしていないとうまくいかないことが多いです。終わってしまったものに払いたくなくなるのは心情的にはわかりますが、払わなくていいわけでは勿論ありません。

取り合えず、請求してみたいと思ったら一度ご相談下さい。また、請求された場合の相談もお受け致します。どちらの立場もどちらの気持ちも理解しているつもりですが、必ずしもうまくいくわけではないことをご承知おきいただきたいと思います。