専業主婦という賭け
高度成長期、企業戦士とそれを支える専業主婦という組み合わせが、とても一般的な普通の夫婦でした。自分の親がそうであった方も多いはず。
親がそうであれば、同じように自分も幸せな専業主婦を目指す方も多いと思います。でも、今はやはり昔とは違います。企業戦士は、会社に忠誠も尽くすが、家族の大黒柱という自覚(悪く言えば思い上がりとも言えますが)もありました。
しかし、今の男性は私が見るところ明らかに違います。まず、大黒柱などという重荷は背負いたくないと思っています。一番大事なのは自分です。自分を犠牲にして家族のために、などと思ったりしません。(全部の男性がというわけではないですよ。念のため)
更に、夫の親も困ったことに、夫婦がうまくいかなければ、「無理しないで、別れて家に帰って来なさい。」と平気で言います。そしてあっさり帰る。自立できていないのでしょう。
こうして、離婚は増え続けることになるのです。困るのは当然専業主婦。子どもが小さければ身動き取れないし、子どもが大きくなっていても、今度は自分が年を取っていてなかなか就職口は無い、という現実を突きつけられることになります。楽々暮らせる財産分与や慰謝料、養育費などよほどの高額所得者でなければ、取ることはできません。(本当です!)
私は、専業主婦になるというのは、人生の一つの賭けだと思います。相手を見極められる自信のある方はどうぞ専業主婦になってください。でも、選択眼に自信の無い方は是非働き続けていただきたいと思います。(それも、パートや派遣社員では駄目ですよ。)
専業主婦になって、選択眼の過ちに気づくことになる方も当然出てきます。そのような方は、自分の過失だと思わずに、賭けに負けたと思って下さい。賭けは自分の意思通りにはいかないものですから。