仕事について思うこと

行政書士の仕事は色々ありますけど、私がやっている仕事はいわゆる民事法務という分野です。そして大体が人と人とのトラブル。トラブルの渦中にいる人は「何で私だけがこんな辛い思いをしなければいけないのか。」と思い、周りの人がみんな平穏な生活を送っているように見えて、一人暗くなりがちです。

でも、この仕事をしていて私が思うことは「人と人との間はトラブルだらけ。」平穏そうな隣の人も実はそうじゃない、ってなものです。ブログができてからというもの、自分の悩みを綴る人が増えました。不倫をしている人のブログなどには「私も私も」みたいなコメントがわんさか集まっていますしね。

そして、よく聞かれることが「そんな仕事、嫌じゃない？」というもの。答えは「全然。」です。私が考えることは、どうやったら解決できるか、だけなので、話の内容は何でも取りあえずOKです。（勿論、聞いていて、話をしてもらうこと自体が辛い内容もあります。）

でも赤裸々に全部話してもらわないと、的確な対策が取れないので、話は具体的に突っ込みます。この辺りの話が苦手な人はこの仕事には向かないです。私は40歳の時にこの仕事を始めましたが、年齢的には丁度良かったと思っています。もっと若かったらうまく対処できなかったと思います。

おばさんだからこそ、お節介に人のトラブルに顔を突っ込む、という感じでしょうか。決して法律だけでどうこうしようとは思っていません。法律は一つの基準ですが、絶対的な判断基準にしようとすると、話はこじれます。

大事なことは気持ちの解決です。それにつきます。こじれると法律で解決してもらわなければならなくなります。でもそうしても、気持ちの解決にはなかなかならないのではないでしょうか。

勝訴しても和解になっても、弁護士以外はお得感は無いのではないかと私は思っています。