犯罪被害者支援

先週、（社)被害者支援都民センターというところが主催する、犯罪被害者支援ボランティアセミナーというのに3日間通いました。ここでいう犯罪被害者というのは、身体的被害（性犯罪・暴行・傷害等）を受けた被害者自身と、殺人（悪質な交通事故を含む）で家族を亡くされた遺族を指しています。

犯罪被害者支援の実情は大変貧しいというのがセミナーを受けての感想です。アメリカなど諸外国では、犯罪被害者支援は大きなボランティア組織で24時間体制で活動しているそうですが、日本では犯罪被害者等基本法こそ施行されましたが、まだ枠組みが出来ただけの状態のようです。

また、大きな事件になりますと、マスコミが押し寄せ、あること無いことが書きたてられ、事件そのものの悲しみや辛さも大変なのに、周りからの言われ無き中傷などによって更に深く傷つく（二次被害）ことになるということを、誰もがもっと知るべきだと強く思いました。

また、新聞の片隅に載るだけの小さな事件でもその背後にはなかなか立ち直れない被害者や遺族が多数いるというのも事実ですし、センターではそれらの人々にも細やかに対応しているようです。

このセンターでは初期支援活動をしていますので、被害に遭われて精神的に立ち直れない状態にある方や、事件についてどこに相談していいのかわからない方などは、是非相談されることをお勧め致します。（http://www.shien.or.jp/）

私にはあまりボランティア精神というものは無いような気がしますが、何か支援ができれば、と思わずにいられないほどの辛い話の数々でした。