日々の色々-from 2004-

2004年からはてなダイアリーでブログを書いてきました。2018年11月はてなブログに引越し。タイトルも変えました。尚、行政書士は2020年3月末にやめています。

無料電話相談いたします

何と一月半も丸々書いていませんでした。

5月からまた日本語学校の仕事が始まり、授業準備に時間を取られがちで、なかなかブログを書くことに手が回りません。

 

この間に変わったことがあります。それはインターネット回線と電話回線。2004年から事務所でずっと使ってきたヤフーADSL回線がついに廃止となると連絡が。前々からひかり回線を勧められていたのですが、動画を見るわけでもないので、ADSLで十分だったのです。お安いですし。

 

さて、どうしようかと思いまして、丁度、私が週に一回勤務する日本語学校の今期の教室に何とWi-Fiが無いという困った事態もあり、ポータブルWi-Fiにすることにしました。

 

そうなると、今まで、スマートフォンのデータ通信も3Gで契約していましたけど、そんなに要らないことになり、プランを変更して月2000円も下がりました。

 

更にヤフーADSLのオプションでヤフーBBフォンという電話回線を使っていたのですけど、それが使えなくなるため、スマートフォンのアプリを使う電話に変更。番号ポータビリティをしたので、こちらはそんなにお安くならなかったのですけど、今まで事務所にいない時はスマートフォンに転送していたので、その分位は電話代が安くなりそうです。

 

そこで、転送代もかからないので、10分のみ無料の電話相談を始めることにしました。もちろん、初回のみです。出られないこともありますので、ご承知おき下さい。

 

何か、もっと早くそうすれば良かったなあと、今更ながら思っています。

 

事実婚・離婚・夫婦関係・不倫・別居・遺言・相続など家族のことでご相談や書面の作成を希望される方、日本語レッスン・添削・校正を希望される方は、当事務所までご連絡ください。
メールでのお問い合わせはこちらから(メール相談1回は無料です)

電話相談は初回のみ10分無料 TEL.042-384-1836(10時から21時)

 

才能があるということ

先日、とある知人の絵の個展に行ってきました。元々、20年以上前に教材出版社で社会科教材の編集をしていた時に、売り込みにいらした画家さんだったのです。

 

ところが不思議な縁で、私が出版社を辞めた後にその方も双子を出産し、昔さかんだった双子のメーリングリストで再会。その後、また一旦縁が切れかけていたのですが、何と子どもの中高が一緒で、私がPTA役員の名簿に載っていたことからあちらが私に気が付き再会という不思議なご縁の方なのです。

 

私がその昔依頼した大名行列であるとかの懐かしい絵もファイルの中にありました。その方は芸大の日本画科を出ていて、昔は絵が暗めだったのですが、今は突き抜けたようでとても明るいタッチの絵を描いています。

 

そこでの興味深い話が、彼女の芸大の日本画科での女性の同級生が半分以上離婚しているというもの。

 

何か聞いていて、わかるわーという話だなと。

 

何と言っても日本最高峰の芸術大学日本画科の定員は現在は25人。たったの25人しか入れない。選ばれた才能溢れる人が入るところなわけです。しかし、逆に考えれば毎年25人も輩出される。この中で画家として成功する人は?きっと一人もいない年もあるのではないでしょうか。特に日本画家でやっていこうとすれば。

 

前記の彼女も今はアクリル絵の具で描いたものを多く展示していました。

 

芸大を出ていれば、みんな誰もが「すごい」と思うものです。私の同級生でも芸大美術学部に行った人は、他の誰とも違う絵で、すごい才能だなと思ったものです(しかし、大成はしていないらしい)。

 

芸術で食べるというのは、才能と運です。ゴッホだって死後に評価されたくらいですからね。

 

美術だけではなく音楽も然り。私の友人の親類に芸大のピアノ科を出た女性がいるのですが、プロのピアニストになるには、著名なコンクールで優勝する必要があります。しかし、その女性はいつも2位。2位だとソロのピアニストとして食べてはいけないのです。これが芸大ではなく他の音大出だったら、ピアノの先生をやったり、小さなコンサートで弾いたり、或いは伴奏の仕事だったりとピアノで食べていくこともそれなりに可能なのですが、芸大を出ていると、プライドもあり、そういう小さな仕事はできず、結局ピアニストを諦めるということにもなってしまうようです。

 

で、さっきの離婚が多い話。誰もが思う「芸大を出ている=才能がある」。本当は絵で認められたい。自分の才能を信じたい。しかし、プロとして食べてはいけない。そして、結婚して生活に追われる現実。悶々とするものがあるのではないでしょうか。

 

なまじっか才能があると、却って人生が辛くなるようにも思います。と、思っていた折、たまたま手に取った徳間書店の『読楽 3月号』。乙川優三郎さん目当てでもらってきたフリーの冊子。放置してあったのを読んでみると、

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『読楽3月号』

そのまさに乙川優三郎さんの短編読み切り『言葉さえ知っていたら』。これがまた美大出の男女の話なんです。中途半端な才能は時に残酷…。

 

自分の才能にどこで見切りをつけるか、何が自分にとって幸せなのか、自分の人生は常に自分で選択ですね。

 

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ゴールデンウィークの営業予定

10連休って、誰のためにあるのかわかりませんが、うちの息子達も10連休と11連休なんだとか。うちの夫は出勤日が2日あるので、何となくゴールデンウィークという感じです。

 

私はゴールデンウィークはどこも混むので、基本的には遠出はしません。今のところ、夕方に落語会と観劇に行くのと、夫の母の誕生日会、あとは多分天気が良い日に一日だけ散歩に出かけるというくらいかと思います。仕事も少し入っています。

 

つきましては、時間に限りはあっても大体の日は仕事が可能ですので、いつでもご連絡いただければと思います。

 

 

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「ちゃんと結婚」の呪縛

うちの双子の息子達も来月には26歳。ようやく二人共社会人になり、次は結婚を考えてほしいところですが、彼女のかの字もありません。

 

先日、その息子の中高時代のママ友達とランチをしました。高校時代から続くカップルもおり、そろそろ結婚かという話に。中には既に同居をしているカップルもあります。

 

しかし親としては「何でちゃんと結婚しないのだろう」とヤキモキしているようです。「ちゃんと結婚」というと、何を連想しますか?婚姻の届け出?結婚式?披露宴?

 

ママ友の考えは婚姻の届け出のようです。

 

さて、私は一度も婚姻の届け出をしたことがなく、事実婚で28年目です。ちゃんと結婚していない?(苦笑)

 

先日、私より前から事実婚をしている方にお会いしました。その方は「結婚しているか」という質問に対しては「していません。事実婚です」と答えるそうです。

 

私はと言えば「結婚しています」と答えます。届け出はしていないけど、結婚はしています。私と夫は同居人ではなく夫婦です。結婚は形式ではありません。例えば、偽装結婚というのは届け出はしてあっても実体の無い夫婦のことを言います。婚姻の届け出が正しい婚姻の形というわけではないのです。

 

また話変わって、先週、某テレビ局の新人研修で、ディレクターコースの女性が事実婚について取材をさせてほしいということで、事務所に来られました。研修なので、番組にもならないし、こちらは完全にボランティアです。

 

その女性(息子と同い年^^;)は、「どうして事実婚なんかをする人がいるのだろう」というのが取材の動機でした。「法律婚の縛りが無かったら不安」という考えなのですね。大方の人はこういう考えの下で届け出をするのだろうなぁと私は思います。

 

確かに法律婚をすれば、二人が合意しないと離婚は簡単にはできません。でも、法律婚がそんなに安心できるものでしょうか?3組に1組が離婚しているということは、法律婚をしてもだめになるカップルがそれだけいるということです。一体、法律婚に何を期待しているのでしょうね。

 

私が披露宴に出た知人でも、一ヶ月ちょっとで離婚したカップルがいました。「ちゃんと結婚」しただけ無駄でしたね。

 

法律婚をしたって、不倫する時はしますし、事実婚だって何の問題もなく家族をやっていけます。法律婚に箍(たが)を期待しているような結婚は、結婚の本来の意義を見失っているとしか思えません。

 

更に話が変わって、今週「ビリーブ 未来への大逆転」という映画を観ました。アメリカの最高裁の裁判官を務めるルース・ギンズバーグという女性の話なんですけど、本筋は置いておいて(アメリカのかつての男女差別がテーマのとっても良い映画なので、見てほしいです)、その中のトピックとして「スウェーデン(フランス?ちょっと忘れてしまいました)では、結婚する人がいなくなった。結婚した方が納税額で損をするから」という件がありました。

 

課税を世帯単位にしている制度では、結婚した方が納税額が増えることが多く、法律婚をしない人が増えたという話で、70年代頃の話だったかと思います。あーそれでスウェーデンだかフランスだかでは、事実婚の人が増えたのか!と。

 

つまり、その国の人達は法律上の夫婦であることより、お金の方が大事だったようです。日本では法律婚の方が租税制度ではお得なので、その点では法律婚を選ぶというのは正しい選択です。でも、日本だって法律婚の方が金銭面で損だったら法律婚をする人は減るでしょうね。だからつまり今の日本の法律婚というのは、お金のための届け出に過ぎないとも言えます。

 

だから私が望むのは、フランスのパックス(民事連帯契約)のような制度。法律婚をしていなくても、制度的な不利益を被らない制度の創設です。でも、伝統的でもない「今の家族制度」にこだわる今の政権が続く限り、叶いそうにもないですけどね。私が生きている内にできたら日本を見直しますよ!

 

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NHKスペシャル「こんまり」

アメリカでも大人気だという「こんまり」流お片付け。

 

今まで全く興味が無かったのですけど、NHKスペシャルを見てわかりました。人生の棚卸しがセットだということが。

 

みんないろいろな過去を抱えて、今を生きているわけです。その過去の歪みやひずみが溜まってしまったのが、物のあふれるお家だったのです。

 

前に離婚の相談にいらした方が、「夫がガラクタのような物ばかり買ってきて、家一軒が物で溢れてしまい、もう我慢できない」と仰ったことがあったのです。

 

私がまず尋ねたのは、夫と夫の親の関係でした。答えは予想通り「きょうだいの中で夫だけが子供の時からずっと関係が良くない」というもの。

 

「満たされない思いを物で満たそうとしているのではないでしょうか」というのが、その時の私の答えだったのですが、物に対する執着というのは過去への執着でもあるのです。

 

NHKスペシャルに出ていた片付けの依頼者が、片付けと共に顔つきが変わったのが印象深かったですね。

 

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夫婦別姓訴訟ー東京地裁判決

サイボウズの青野慶久社長が戸籍法の観点から訴えたいわゆる夫婦別姓訴訟の第一審判決が東京地裁で25日にあり、棄却となりました。これについては

www.huffingtonpost.jp

などを御覧ください。控訴するそうなので、今度は東京高裁に場を移します。

 

この判決について、代理人弁護士の作花知志弁護士がブログで何か書くかなーと思って様子を見ていたのですが、まだのようですので理論的な話は置いておいて、取り敢えず私が思うことを書きます。

 

この作花弁護士が考えた、戸籍法の観点からの訴訟提起はなかなか面白い視点なのですが、東京地裁は「そんな話は聞きたくない」という感じの判決だったようです。上の記事で青野さんも「論理的に考えれば違憲なのに」と言っていますが、無難な判決を書いておけば間違いないというのが下級裁判所の裁判官の心理なのではないかと思います。画期的な判決を書くと上に睨まれてしまいますものね。

 

この選択的夫婦別姓制度はどうしていつまでもできないのか?(私自身がこれに関わるようになってからでも既に30年以上経っています)それはこの婚姻時に夫婦の片方が改姓する制度が男性に都合が良い制度だからだと私は思います。何しろ、婚姻時に96%の女性が改姓するので、男性には今のままが一番良いのです。既得権者は、その既得権益を捨てたくありません。そして政治家は殆ど男性。

 

女性の政治家率が低いままだと、男性に有利で女性に不利な制度はいつまでもそのままです。日本が戦争に負けていなければこの国は今でも女性に参政権が無かったかもしれません(苦笑)。そういうことなのです。選択的夫婦別姓制度ができないというのは。

 

日本は男性優位社会。ようやくセクハラが問題視されるようになってきましたがまだまだです。この男性優位社会に私は最近ますます嫌気がさしています。

 

それはさておき、この夫婦同姓を強制する国は今や殆どありません。未だにそんなことやっているの?とびっくりされることなんですよ。こういうことで先進国にならないと尊敬される国にはならないと思います。

 

この夫婦別姓に関する訴訟はまだ他の方も現在やっていますので、裁判所も少しは社会や世界を見て判決を出してほしいものですね。

 

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日本人はヤンキー性?

 夫が買ってきた本ですが、

駄目な世代

駄目な世代

 

 

酒井順子さんは、私より三歳年下ですのでほぼ同世代。「駄目な世代」というタイトルにはちょっとドキッとさせられて読んでみることに。

 

酒井さんは自分の世代を軽いタッチで論じています。この本によるとたった三歳違いでも私は「新人類世代」(確かにそう呼ばれていました)、そして酒井さんは「バブル世代」と微妙に違うようです。

 

でも、まあ基本は一緒で、バブルに向かって一直線の1982年に大学に入学した当時、大学内の女子学生は毛皮のコートを着ていましたし、ヴィトンに代表されるブランドバッグを持ち歩いていました。今振り返ると、恥ずかしいほどゴージャスな時代でしたね。

 

そして、そんな世代は50歳を過ぎてもてんで駄目な世代であるというのが自虐的に色々書かれています。

 

で私がこの本の中で最もおおーと思ったのは、「日本人の国民性はヤンキー性」というくだり。江戸時代の侍は殿のためなら死んでも、ということで切腹しちゃうし、明治になれば天皇のために死ぬという軍隊ができちゃう。そして戦後は会社のために過労死するほど頑張って働いてしまう。ヤンキーは集団が好きで根性や気合が好き。

 

集団或いは集団のトップを守るために自分を犠牲にするというのは、今の政府を見ていてもよくあることなので、なるほどと思った私です。

 

しかし、今の世代は「頑張らない」ことの方が素晴らしいという価値観を持っている。確かにうちの息子たちを見ていてもそういう感じです。それが良いのかどうかはまた少し時代が過ぎなければわからないかもしれません。

 

でも、私自身は集団も根性も気合も嫌いなので、今の世代の方が生きやすい時代なのではないかなーと思った次第です。

 

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